■ルーマニア日記2■



2003/05/29 『 チェーホフ・マシーン』


二日酔いである。朝食を抜く。今朝は皆でこの演劇祭の招待でワイナリーへ行く。かなりでかい。全長55kmあるらしい。使われてない場所も含めると、200kmもあるとか。もともとは採石場の様である。ワインの試飲会で演劇祭の主催者ペテロより「あなた達は日本の文化親善大使です」との挨拶があった。嬉しい事言ってくれるじゃないの。
 またしこたま飲む。(美味しかった)
 エミネスク劇場へ行く。ボートの荷物のトラックへの荷積みへ向かう。しかし、ボートの若いのは仕事が出来ない。指示待ち人間が多い。そして、仕事をしても見当違いの事をするのが多い。嫌味を言うと動くのだが・・・。
 疲れてているとどうでも良くなる。とにかくボートは今後人材を育てなければ全然ダメである。

 ホテルへもどり遅い昼食を食べた後に、ホテルの裏のデパートの様な所に行き、モルドバレイ使い切り大作戦を敢行。90レイのサングラスを購入。先程のワイナリーの直営店を見つけたので、1987年製の白ワインを購入。
 
 夕方から芝居を観に行く。ルーマニアの劇団の芝居とヨネスコ劇場の芝居を二本立てで観る。外国に来てもそういう事はやる。ルーマニアの劇団はロルカの戯曲を元にした芝居のようであるが、何と言うか言葉が分からないせいもあるだろうが、欲求不満の女優達の舞台場で身悶えしているだけの様である。下着姿になっても、エロくもない。
変な感じ。アマチュアだったのかな?
 イヨネスコ劇場の芝居は今年の9月に日本に来るみたいだけど、まあまあ面白かった。死に直面したチェーホフに彼の書いた作品の登場人物が彼に話し掛けていくような感じの作品だったように思える。しかし、言葉が分からないと、なんとも・・・。
でも、カッコよい所はいっぱいあった。客は泣いてたしね。きっと良き芝居だったのだろう。

 ホテルで12時過ぎの遅い夕飯の後、山下陽子氏の希望で、山下晃彦氏とダディネラ氏冨田氏小野村氏と共にブラックエレファントに行く。ロルカの芝居の音楽を作った人のライブを少し観て、ビールを飲みはじめたらヨネスコ劇場の人達が集まって来て、帰れなくなりそうになる。ペテロがモルドバのコニャックを持って来て、皆で飲むが、僕は珍しくも体力の限界。山下氏ダディネラ氏を残してホテルへ帰る。しかも、ヨネスコ劇場の方に送ってもらってしまった。
 このフェスティバルは段取りがとても悪かったが、とても気持ちの良いイメージのフェスティバルであった。



追記

このワイナリーは、物凄くて。半袖では居られないくらい寒かった。ワイナリーの試飲室の入口も秘密扉のように壁が開きその中に大きな樽が置いてあってそのまん中を押すとクルリとまん中から回ってみちになるだ。もう、びっくり。その割れた樽の中には、酒の神バッカスの木彫りの彫刻があって可愛い。そうそう、この日僕らの食事のお世話をしてくれていた、マリアンさんとおわかれ。すっごく太ったキュートなおばさんで普段は、人形劇をしているらしい。

ワイナリーから戻り、この日、雨がふった。これから、この旅は、雨にふられる事になる。日本で3000円もして買った。カーボン製の小さな折りたたみ傘が活躍。デパートでワインを買ったのは、僕だけでは無く、松井さんが98レイの赤ワイン1987年の『コドゥル』を購入。山下さんは『モルドバの薔薇』という200レイの貴腐ワインを購入。僕は55レイの1988年の『ソヴィニオン』と白ワインを購入。いまでは、ホントに貴重なワインです。ふふふ。

 さて、芝居ですが、、、。ロルカの芝居は、上に書いた通りなのですが。どうも、ルーマニアは、チャウセスク時代から解放され、とにかく自由とか解放とかをおおぴらに表現出来るようになったのでその流れの作品だったのかもしれません。しかし、レモンを食いちぎりながらのセックスシーン(幻想)やムキムキマンのマッスルポーズでオナニーするシーン。果ては、一人の男性と全員が下着姿になりファッションショウや雑誌の撮影に見立てたセックスシーン(ダンスで表現される)母親役等は、見たくも無いのに脱いでいた、、、。どうなんだろう?これで、エロくないなんて。みなさん、どう思われますか?
 イオネスコ劇場は、そんな中で貫禄だった。ただ少し長かったが、、、。後で、出演していてぼくらの世話役をしてくれていたヴァレリュウ(23)にきいたのだが、とにかくペテロが来なくてリハーサルが遅くなり役者は、ほぼこの演劇祭のスタッフを兼ねて疲れているし、主演のフランス人も公演当日にしか参加出来ないから事前に稽古も出来ず、本番は、物凄く間延びしていて悔しかったそうだ。ペテロは、たしか、僕らとワイナリーに来ていた、、、。本番は良いのか?といったら、皆勝手にやってるといっていた、、、。いくら再演でもそれじゃダメだったのね。ペテロ。
 みな、ここ一週間で10時間も寝て無いって言ってた。
オープニングの駅のスライドが消えて大音響とともに影絵の人が手をふったりするシーンは楽しかった。この芝居は、フランスとの協同事業だったようでスタッフと役者二人がフランス人でフランス語で上演された。初演もフランス。
 体力が心配でブラックエレファントに行くのは少し気が重かったが、行く事にした。一番腰の重かった山下さんが最後まで残ったのは、面白かった。僕ももう少し余力があれば交流できたのだが、、、。その体力が無く。悔しい思いをする。今でも少し、悔しい。あと、咽をやったので思うように声が出ないのも災いした。とにかく、ポジティブになれなかった。この僕が、、、。あーあ、仲良くなりたかったなーーー。

▲TOPに戻る▲



2003/05/30 『記者会見。 』


昨日ブラックエレファントでハードリカーを飲んだにも関わらず、体調が良く爽やかに目覚めた。同室の山下さんは僕より遅く残っていたので軽く酒が残っているようだ。
 モルドバ最後の朝という事もあり、もう一度大聖堂に行き、お土産を買う。

 朝食を食べ、ブラックエレファントでの記者会見へ出向く。10時開始の予定がいつも30分遅れになっていたという事で延びている。最後までそうか・・・ではあるが、今日はさほど気にならない。記者会見の最中に「王サルヨの婚礼」の映像を流す為のセッティングをしているが、若いのが少しも手伝わないので、僕は次の仕込みでしめる事に決めた。まあ、状況によるけど・・・。しかし、誰の為に何をしなければならないのか少し考えて欲しい、頭が悪すぎる。
 記者会見は、遠藤さん(演出)、山下さんが舞台上でお話をする。通訳は、志賀さん。遠藤さんの「モルドバ位の不便さが人間には丁度良い。日本は物質に恵まれ過ぎて精神が破たんしている」という見方には共感をおぼえた。

 記者会見を終え、モルドバを旅立つ時にお世話になったヨネスコ劇場の人々が、見送りに来た。山下さんは記者会見の後、昨日のロルカノ作品で一番の金髪美人とキスをしたらしい。やっぱ、主役は得だよな!!川良(後輩)もアメリ女にキスされ、異様な盛り上がりをしていた。アメリ女とは、僕と山下さんが劇場に行くと、よく見かけた女性で映画「アメリ」に似ている事から授けた名前である。ヨネスコ劇場の芝居に出演していて、(女優だったのかぁ!)なかなの好演をしていた。アメリ女だなんて悪かったかな、と思ったが、後の祭り。ずっと後で知ったのだが、フランス人だったらしい。
 僕らがバスに乗り込み最後に手を振りあっている時、目があって、何か合図を僕にしていたので、彼女は僕と話がしたかったのかもしれない。
 ずっと僕らの世話係をしてくれたアンドレ−も、おかまだと思っていたら、奥さんと子供がいる事が判明。ちなみに同い年だった。

 最後にこの国が変な栄え方をして、今の素朴さが無くなってしまうのは嫌だなと思っていたら、山下さんも同じ事を考えていたらしい。確かに住んでいる人には、たまらないかもしれないが、ペトロも世界で最後の共産国はキューバと北朝鮮とモルドバだと言ってはばからないらしいから、体制に睨まれると何も上手くいかないだろう。しかし、頑張れ、ヨネスコ劇場。頑張れペトロである。
 今年の9月に日本に来日するらしいから、再会を楽しみにしていよう。さらばさらばのモルドバである。

 予定より早く、といっても、12時間かかったが、今シビウにいる。途中国境で2時間かかった。ホテルについたら花火大会がやっていて、やたら人が多い。
モルドバより派手で栄えている。よって、くそガキが多そうである。治安が悪い。
ボートのメンバーをもう一度引き締める必要を感じた。食事をし、評論家の(今回のコ−ディネータ−)七字さんと少しお話をした。劇団1980の話であるが。

 その後いつものメンバーでホテルの横のビアガーデンにビールを飲みに行った。
そしたら、モルドバ出身のロシア人で、ルーマニアの軍人をやっているという若者三人と知り合った。しかし、別れ際にビールをおごれだの、やっぱり態度が悪い。気を緩めていると、何か起こるかもしれない。

 明日は、劇場の下見で、その後OFFである。
 キシニョフより、日本に近いぶん、危ないと思う。今になって思えば、キシニョフは良い土地であった。人間がイキイキと人間として存在している。健康な国であったと思う。



追記

前日にトラックに荷物を積むと言う作業をしたのだけれど、これが、重要でモルドバで今回の旅で使う装置などを作っているので、来た時より荷物が増えているのである。これが国境でばれるとまた、お金がかかるのだ。しかし、上手く積んで事なきを得たのであるが。別の事が引っ掛かった。来た時より人数が増えていると言うのである。そうなのだ。遠藤さん。緒方さん。七字さん。そして、橘さん。入野さん。は、後で合流したので来る時は、バスに乗って無かったのだ。これで、200ドル払えと言われたのである。あらら。しかし、そこは、スーパーマン(本当に凄い)志賀さん。交渉してたら200レイになった。なんだよーーー。ってな感じで、いい加減なのだ。

 記者会見で山下さんの名解答も素晴しかった。『スタニスラフスキーシステムでもぼくたちのメソッドでも観客の中に何かを起こしていくのが俳優の仕事です。』
 そのとーり!

 シビウは着いた早々の印象が悪かった。演劇祭の花火大会で盛り上がっていたからかも知れないが、何人かの若者にファック・ユウと中指をたてられたのである。なんだこいつら?である。一気に気が重くなったのを憶えている。

▲TOPに戻る▲



2003/06/01 『 シビウ演劇祭。 』


 今日は、殆どOFFであった。朝食を食べ、スケジュールが発表。まず、劇場の下見である。しかし、本日公演のハンガリーの劇団の仕込みでそんなに多くの人は入れず、僕は遠慮した。このフェスティバルのパンフレットを貰い(といっても白黒で写真も載っていない二つ折りのコピーを何枚か束ねただけの物である。いきなりあれっ?である。

 時間が出来たのでどうしようかと思っていたら、昨日の夜食堂で紹介があったこのシビウ演劇祭のスタッフでガイドのヤシとカティが街を案内してくれると言う。ありがたいので何人かとシビウの街を案内してもらった。二時間ばらりぶらつき、昼飯の前に、山下陽子(以後、陽子)さんと七字さんとビールを飲む。このフェスティバルについての有益な情報を七字さんから得る。しかし、僕達の帯在中には面白い芝居は無いと言う。ううむ。

 昼飯の時、同室の山下さんと合流。さっき、ガイドに案内された道のりを僕が案内する。途中にあったアンティークショップは閉まっていた。久しぶりにゆっくりと時間が流れていく。
 大聖堂でカナダのグループに会う。少しおしゃべりをして、僕達の芝居を観に来てくれる約束をした。
 身体が訛っているので、人民の壁という城壁の側の公演の芝生でストレッチや筋トレをする。
 買い物をして、帰ろうとおもったが、どうしても気になる芝居(ポスターに、ヒトラーやビンラディン、9.11の写真が載っていた)があるので突然行く事にしたら路に迷ってしまった。そうしたら、偶然フェスティバルの人間が話かけてきてくれて、路を教えてくれると言う。しかし、彼女も良く分かってないらしく、道々人に路を尋ねていた。
 案内された所は廃虚のような壊れた教会で独り芝居がやっていた。路の途中でこっちじゃ無いと思っていたが・・・。観ていたらなかなか良い女優であった。15分位して、僕は山下さんを置いて、メインのラドゥスタンカ劇場でやるハンガリーの劇団の
「ロミオとジュリエット」を観に行く。途中、先程のお目当ての劇場を発見するが、断念する。劇場の側の公園で、玉寄さんに会ったのでビールをおごってもらった。

 「ロミオとジュリエット」であるが、正直凄く期待していたのに、、、。
 古い!!古すぎる。面白くない!!芝居途中でばんばん客が席をた立つ。
 私も休憩で遠慮してホテルで食事をとり、すぐさまクロアチアのミュージカルを観るが、どうでもよかったので面白そうだったイスラエルダンスに向かう。
 会場に近付いたら音楽がやみ、拍手が聞こえて来た。少しでも観たかったので、しまった、間に合わなかったか、と思ったが、どうも40分位遅れて始まったようだ。これが面白かった。サックスの人と、スキンヘッドの女性のダンサー、そしてマッチョマン二人、舞台上には赤いフレームがある。マッチョマンは一人は上半身裸に白のタキシード黒のタンパン、もう一人は上半身裸で黒いタイツ、この人達が歌ったり喋ったり変な動きをしたり、何をしたいかは分からなかったが、大爆笑。面白かった!!!最後に大当たりである。言葉の問題が、少ない分、ダンスの方が楽しめるのかも・・・。
 しかし、笑っていたのは僕らだけだったようであるが、大丈夫なのか・・・。
 ホテルにもどり、劇場で荷下ろし。今朝ミーティングの時に全体に気を引き締めておいたので、スムーズに事がいく。しかし、僕だって、いちいち皆に意見するのは嫌なんだがなぁ。まあ、いいや。

 陽子さん、竹内さん、高島さん(照明スタッフ)、山下さんとホテルのロビーでビールやモルドバのクルミの酒等を飲み、少し旅公演らしくなってきた。明日は8時仕込み開始であるが、2時まで飲んでしまった。皆は10時開始である。羨ましい・・・。
 さて、本番が楽しみである。



追記

今思えばのっけからケチのついていた演劇祭だったのかもしれない。なんせ、モルドバのキシニョフのほうがお金が無いのにきちんとしたパンフレットがあったし、及ばない所は、気持ちでカバーしている姿勢が見えてとてもすがすがしい気持ち(例えば、何故自分は芝居をやっているのか?みたいな事を思い出させてくれた。)になっていたのでシステムがしっかりしてたけど。
街はガイドしてくれたけどあまり良い待遇では無かった。ように感じてしまうのも可哀想かもしれないけど、、、。

▲TOPに戻る▲



2003/06/02 『「 小栗判官・照手姫」2ステージ目 』


朝から仕込み開始。劇場の明かり屋さんはマイクという。やはり、まっちゃんだ。(笑)しかし、モルドバの人達とちがい、凄く協力的である。昼飯の休憩30分以外、ノンストップで作業が続く。本当に照明部は辛い・・・。
 作業終了後すぐに稽古開始。
 全く集中できない。そのまま本番になだれこむ。まずまずのペース。ここにきて、芝居のテンポがとても良くなってきている。しかし、鬼鹿毛は大失敗。互いの呼吸が合わず、バラバラであった。残念である。
 休憩でお客さんが半分近く居なくなってしまった。ショック!!しかし、芝居は続けなければならない。カーテンコールの拍手やかけ声は相変わらず良いのだが・・・。
 前半はやはり、重いテーマだし、長いのだろうか・・・!ずっとその事は気にしてはいたが、具体的に改良されずにきた。
 ホテルに帰る途中に、今日の芝居を観た人達に、ナイスとか、グッドとか声をかけられたけれど、何故か敗北感が全身に広がっている。

 ホテルの食堂でチーム「がら悪い」が結成され、メンバー、山下さん・玉寄さん・橘さん・入野さん・冨田さん・小野村さんである。
 とても気分よく終わったモルドバ公演と比較し、(モルドバ最高)を叫び、玉寄氏は、「ばかやろーシビウ最高だ」とお約束であった。ワイン3本とビール2本で60万レイもとられ、(違う銘柄を頼んだのに)興奮さめやらぬ 一行は、玉寄さん・入野さんを除いて、ラドゥ−スタン歌劇場の庭に造られているフェスティバルのビアガーデンに向かう。合い言葉は「モルドバ最高」であった。大体、メインの劇場で芝居をやっている時間に同時にあちこちで芝居をやるようなスケジュールを作るフェスティバル側は何を考えているのかであ。
 そのままの勢いで、飲み続ける。クラブハウスで明日の演目のプロデューサーや、各国の演劇関係者に出会う。途中芝居を観たと言う女性に話し掛けられ、友人が、シャイで貴方達と話がしたいのに出来ないと言っているけど連れてくる、といって長身のユリアという女性を連れて来た。
 親日家のようで、日本語で、平和・楽・愛、と書いてあるTシャツを着ていた。
ドイツ人のプロデューサーは、しきりにスズキメソッドの話をしている。
 後半、ツイーカを持って悪玉(この演劇祭のプロデューサー)キリアックが登場。
 その辺りから記憶が曖昧だが、橘氏に話を聞いてもらっていたみたいである。
 四時過ぎに解散。
 ばたんキューである。



追記

この演劇祭の印象を悪くした一番の原因は、客が帰った事とフェスティバルのタイムスケジュールの組み方である。これは、連動してるからね。僕達の公演中に近く(といっても列車で移動。)の湖で大規模な野外劇が公演され大部分の客は、そっちに流れたのであろうと思われる。七字さんは、そっちを見に行ったみたいだけどつまらなかったらしい。どう言う事だろう。詳しくは、日記に書いてあるのでそちらを参照してください。

▲TOPに戻る▲

2003/06/03 『今夜は即興で 』


朝9時に起こしてと山下さんに頼まれて目覚ましをかけて寝たのだが、、、気付かず、9時半に起こす。(ごめんなさい。)しかし、実は、僕もこの時間に起きて食堂に行かなければならなかったようだが、すっかり忘れていた。と、言うかそんなインフォメーション憶えて無かった。反省。12時近くまで寝る。途中、部屋掃除のおばちゃんが入って来たが「I'm here」と大声を出したら出ていったようだ。一時に山下さんが、山から帰って来ると言うので目を覚まして溜っていた洗濯をし、日記を書いていたら一時が過ぎたので、コーヒーを飲みにフロントロビーへ行く。緒方さんと陽子さんと話す。バスが帰って来た。
 予定より遅れ気味の記者会見を目撃してやろうと山下さん、陽子さん、野口夫妻、そして、遠藤さんと七字さんと会場に向かう。が、路に迷い、大遅刻。志賀さんが一人で待っていた。会場でユリアに再会。イヤフォンを付け、志賀さんの同時通訳の記者会見。システムは、都会的である。記者会見の司会者も会場の大半の記者も最後まで『小栗〜』を観た人がいない。主催者のキリアックにいたっては、観ていないのでは無いか?とにかく、アウェ−の記者会見で沢山の言い訳を聞かされた。このフェスティバルは、やはり、システムを考えないと駄目である。

 その後、遠藤さん、陽子さんとダディネラとレストランでパスタとピザを食べる。遠藤さんのおごりであった。ごちそうさま。3時位に山下さんがユリアに街をガイドしてもらう。約束をしていたみたいだが、僕は聞いておらず、?、であった。山下さんと川原と冨田さんと高島さんが案内して貰ったみたいだ。今日僕の知らない所でインフォメーションが乱れているようだ。
 レストランから帰り部屋でゆっくりした後、ダディネラ(主婦)とデートした。
アンティークショップで買い物をし、ルーマニア聖教の教会に立ち寄る。それから本日のメインの芝居「今夜は即興で」を観に行く。中々面白かった。ホテルの食堂で食事をする。七字さんに東ヨーロッパの演劇のお話を沢山聞く。

 明日はブカレストに向かう。シビウ最後の夜。ユリアにさよならを言えないのが残念である。言葉が出来ない分、コミュニケーションがとれず、折角作った名刺が力を発揮出来ない。日本で英語の勉強をしよーっと。



追記

前日にこの日は、offなのでバスで何処の行きたいか?という多数決があった。僕は、山に行っても仕方ないので塩分濃度の高い湖に行きたかったのであるが、そこは、湖に入れないと意味が無いと言う事で負けてしまい、却下されてしまった。別に入らなくたっていいじゃんね。塩ッからい湖のほうが体験しといた方が面白いのに。そして僕は行かなかったけれど、山下さんは制作(山下さんは小栗をやりながら海外公演の制作班だったのである。)の立場上といってよろよろと出かけた訳です。罰があたって雨にふられたようですが、、、。うふふ。

昨夜、知り合ったユリアは、本当に良いコで助かりました。シビウの一番の人物です。僕もタイミングがあえば街を案内してもらいたかったな!ちなみに医者の娘なんだって。なかなか良い感じのコでした。

それから、ドイツの劇団の公演は、なかなか良かった。遠藤さんは、学制の発表会だとおっしゃってましたが、、、。主役の支配人の男は、昨日のバラシの時に劇場の下見に来て『お前達の芝居を今日みた。俺は、好きだ。お前達のカンパニーのTシャツは,売って無いのか?』と僕に聞いて来たやつだった。なかなか、良い芝居をするやつだった。なんせ、オープニングで笑えた。何十人もの人がハゲのカツラをかぶりトレンチコートを着てトランクをかぶり客席からいつまでつづくの?って位、行列するの。笑えた!
それから幕の中に消えていって幕が開くと全員正座して何か考え込んでるの!もう、おかしくって、おかしくって。その中から登場人物が出てくるんだけど。セットはほとんどそのトランクでやるのです。とにかく、俺は、好きだった。

ホテルで食事をしていたらロビーに例の主役が美女2人と話していたので割り込んで「お前よかったぞ!」って言ったら「お前もな!」って言って来た。

富田さんがユリアとクラブハウスで会う約束をしていたようだが僕は、体力が無く遊べないのでといったらクラブハウスにいって。断って来たようで有る。本当に不義理でした。ごめんよ!ユリア。

HOME

<<1 2 3>>




SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO